【20】かけがえのない存在
彼「大丈夫かい?」
夜勤中の彼から珍しくLINE がきた。
私「気にかけてくれてありがとう
大丈夫
貴方は?」
大丈夫
貴方は?」
彼「私は大丈夫だけど、相方が精神的にやられてついに寝込んだ」
私「よかった
相方は仕事のストレスからきているのかしら」
相方は仕事のストレスからきているのかしら」
彼「まーいろいろありまして
ではまた明日」
私「いろいろあったんだ
おつかれさまです
また明日」
会話終了と思いきや、彼から再びメッセージが届いた。
彼「約20分後にそちらに電話するので
出ても出なくてもどちらでも良いので
私「はい、待ってるね」
時間通り、彼から着信があった。
砕けた口調で、もしもし〜?を交わす。
一昨日、昨日、今朝に感じていた、ふたりの間の重い空気を忘れさせるほど、お互いに機嫌が良いのが声のトーンでわかる。
私「仕事中に電話なんて珍しいね。どうしたの?」
彼「いやぁ〜今朝、怒っていたみたいだから気になってね」
といつもながらの戯けた物言い。
私「え、怒ってないよ。昨晩も不愉快にさせてしまったこと、申し訳なくて。私の顔なるべく見たくないだろう、と思って避けてたの。
彼「そうだったんだー。でさー?」
彼からメッセージが届く前までは、気持ちが落ち込んでいたのに。彼からメッセージが届いてから安堵感に変わった。
1時間前まで、私は胸の内をこのように親友に話していた:
「彼と遠距離の期間がなかったらこんなに長く続いてなかったと断言できる。今も決して健全な関係とは言い切れないけど、ある程度の距離と時間はお互いの絆を強化させてきた。でも最近は繋がっていることがお互いにとって本当に最善なことなのかどうかも分からなくなってきている。私は本当に彼を幸せにできているのだろうか。私がいない方が彼は彼らしい人生を送れたのではないか。10年前くらいからずっと思ってる」
こんなことを真剣に思い悩んでいたのに、彼からの連絡一つで、気持ちが前向きになった。
やっぱり私は彼が好きで、彼も私のことを好きでいてくれてる。
ふたりの関係に課題はあるけど、一生かかっても、彼と共に幸せな人生を歩もう。
自分と彼との関係を大切に育もう。
そのために私は自分自身に打ち勝とう。
そんな勇気と希望が湧いてきた。
ありがとう
声を聞かせてくれて
安心しました
大好きです