「やめて」・にげて・はなして。身内から子どもへの性犯罪:被害者から加害者になった私・犯免狂子が精神治療から学んだこと

4歳から父の猥褻・母の体罰が「愛情表現」と教わり、混乱の吐口としてきょうだいに性的・精神的な加害をしていことを治療中に自覚。3つの気づき:①家庭内で子どもへの性犯罪が、加害者の「無自覚」のうちに起きている。②性被害を否定することは、自己防衛本能が正常に作用しているからだが、否定し続けても苦しみは増す一方である。③被害を認めて精神治療を初めないと、被害者も「無自覚」のうちに自他を傷つけ加害者になってしまう可能性が高い。精神疾患「複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)」歴35年以上。

【19】国立市と女性の市民運動

東京都内で2人暮らし用の賃貸物件を見つけるために、気になった町を探索する記録である。

 

気になった物件が立川駅から徒歩15分ほどの位置にあったため、通勤するパートナーの身になって歩くことにした。その前に立川駅付近にある小規模の紀伊國屋に早速、寄り道してサクッと物色。ワンランク上の食材や食べ物があると生活に彩りを与えてくれ、自炊や外食をしたくない時の味方になって安心感を与えてくれるので、食いしん坊の私にとって高級スーパーは必須条件だ。

錦町4丁目にある賃貸物件を目指した。15分という距離は、まぁまぁ遠く感じた。駅から物件までの間に商店街があるわけでも、美しい街並みが続くわけでもない。好きなポッドキャストやオーディオブックなどを聴きながらやり過ごさないと退屈な道のりだ。物件自体は資料に記載通り間南向きで、3階の部屋なら隣接する建物に日光を遮断されなさそう。心配なのは、東側の窓が隣接する別の建物に視界を遮断されている点だ。現在入居中の物件も同じような環境だが、建物に視界を遮られても窓があるだけで光の入り具合は違ってくる。内見で注意すべきポイントが再確認できた。あと賃料も予算より千円高い。既に当初より1〜2万円上げているので、千円高くても引越しする労力に見合うかどうかが問題になってくる。後に調べたら、錦町を含む立川駅周辺の町は戦後、米軍の花街だったという。それを知ってしまったら引越し先の候補とすることに気が引けてしまう。

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次に向かったのは「NPO法人くにたち夢ファームJikka」。国立で「生活困窮女性のための包括自立支援事業」をしている場所だ。以前から存在を知っていて、電話相談をしたこともあった。DVや性被害に悩む女性やシングルマザーの住居支援、就職支援、1時間の電話相談など、ここまで女性を手厚く支援する団体は珍しいと感じた。「なぜ国立に場所を設けたのですか?」と聴くと「国立には女性による自立の歴史が昔からあった」という趣旨の返答だった。全く初耳の情報に興味をそそられたので、詳しく話を聞きに行った。

国立市はもともと谷保駅周辺が中心地だった。1927年に現在の一橋大学が移転し、中央線開通し、国立駅の方が発展。周辺には一橋大学の職員やその妻達が多く住んでいた。公民館では昔から、伊藤雅子氏を中心に女性による女性に向けた政治の勉強会や講演が行われていた。戦後、隣の立川市では
米軍基地ができ、米軍のための花街が栄え、その影響は国立市にも及んだ。風紀を乱すことは教育によくないと反発しした女性市民を中心に「浄化運動」が始まり、1952年に「文教地区」の指定を獲得。

男女混合名簿を初めて導入(こんなところからも男尊女卑が植え付けられているなんてカルチャーショックだ)、PTAによる反戦運動、日の丸・君が代に反対など過去の事例からも、民主主義思想への意識の高さが明白だ。

石○都知事になってから変わってしまったことも多いという。90年代に○翼が押し寄せ、国旗をあげることを強要してから現在に至るらしいか、国家より子どもを中心に考える教育理念は多くの学校で引き続がれているという。公民館では昔のように女性向けの講演は行われなくなったらしいが、いまだに公民館の施設を無料で使用できるのは珍しいとのこと。

(上記、私が聞き間違えていることもあると思うが要するに「一橋大学」「米軍基地と娼婦」「女性市民運動」の存在をなしには語れない日本では類をみないほど民主主義的な市と理解した。)
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公民館内には小さな図書館も

国立駅から一橋大学キャンパスまで伸びる桜並木道路沿いに紀伊國屋がある。そこで国立のレトルトカレーを土産に買ってみた。

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レトロな三角屋根の旧国立駅舎を通ってJR国立駅に向かう途中、nonowaという商業施設の中に手話の絵が描かれているスタバを発見。難聴者か働いているスターバックスらしい。こんなところも多様性を受け入れる国立市のリベラルな土地柄か具現化されているようで素敵だなと思った。