【10】石油ストーブ、「こだわる」めんどくささを肯定
石油ストーブが恋しい気温になってきた。
今はこたつを使っているけど、部屋全体を温めたい。
今年こそ石油ストーブで加湿しながら暖をとり、冬を乗り越える。
焼き芋、餅、鍋しながら、美味しく暖かく。
そうすれば苦手な冬も、少しは楽しめるかもしれない。
そこで市場にある石油ストーブを吟味しているわけなんだけど、なかなか決まらない。
まず候補に上がったのは
①トヨトミのレインボー(対流式):とにかくフォルムが可愛い。ただ改造しないと足元が温まらないという点と、比較的高価だということで即決に至らない。
対流式がときめくけど、反射式の方が実用的だという声から、それならと思って気になっているのが
②アラジンのCAP-U288G(反射式):ミントグリーンのレトロデザインが好みなのだけど、色違いとデザインが若干違うだけでブラックより2万円高いので、躊躇してしまう。
いつも思うんだけど、私は高価なものを選ぶ傾向にある。高いからいいというわけではなく、いいと思うものが高いことが非常に多い。全くこだわらない人もいるけど、私はこだわってしまう方だ。こだわり過ぎて必要なものも買えないままのことも多い。
「ときめくものを選びなさい」というメッセージを受けるけど、値段にときめくことも大事だろう。値段にときめかないのなら、中古で売られるのを待つしかないのだろうか。
フリマアプリで過去に取引があったアラジンのCAP-U288Gの中古品は美品で定価の約半額。1.4万円なら私も喜んで出せる範囲なのになーと思う。
石油ストーブを吟味するためにYouTubeで投稿されている様々なレビューを参考にしていたら山暮らしをしているre:Goroさんのチャンネルにたどり着き、彼の言葉が響いた。
re:GOROさん:
「何か買おうと思ったら、まず自分にこう言い聞かせる。これを10年後に使っている自分を想像できるか?10年後のリセールバリューはあるのか?
例えばVOLVO 240 est 1985。この時代の北欧でとれた鉄は最高なんだ。だからいまだに現役でいられる。そして新しい車は買った瞬間から値が落ちる。古い名車は大事に乗っていれば価格がこれ以上下がることはない。むしろ上がる一方だ。」
「自分が愛せない適当な安物を買うな。買うなら一生物の前提でコスパを考えて買え」
「気に入ったものをいかに愛し続けられるか......壊れたら直してでも使い続けること......これって人間の男女関係にも通じるものがありますよね......」
↑!!! 「男女関係」の下り、re:Goroさんが発言する前に、私も頭の中で同じことを考えていたので一瞬、驚いた。(直後「相変わらず前置きの長いおっさんですみません」と言うけど、私もよく「前置きが長い」と言われるタチだから、全く気にならなかったというか、超共感した!)
「モノにおいて無駄にめんどくさいおっさん」と自己肯定できているところも、見習おうと思った。
私は自分のものやいろんなことに対するこだわりの強さを疎ましいと思っていたけど、これを楽しむ工夫をしようと、発想を変えていこう。
私はめんどくさい自分でいい。
めんどくさい自分がいい。
こだわりが強くてめんどくさいから、センスや好みが似ていると感じる自称めんどくさいおっさんの考え方に癒しやヒントを得られたわけだし。
ところで、トヨトミとアラジンの対流式ストーブを比較した際、トヨトミの方がコスパが良いみたい。
反射式に関しては、あまり大差ないように思える。だから、やっぱりレトロなグリーンの方が長く愛せると思っているけど、ブラックに比べると3倍の値段だから、3倍の価値があると納得するというハードルが残る。
近々、美品が低価の半額くらいで出品されますように。