『きんしんかん:性加害のニワトリとたまご』

ある本がきっかけで、逃げるように東京に移住した日系アメリカ人の斎氣心。初めて心を開ける人に出逢うも、彼にDVをしてしまう。確執が長年ある母親のような自分に絶望した。原因は、母の「躾(暴力)」と女性ホルモンだと考え、低容量ピルYAZを服用したが、副作用で臨死した。古今東西の代替医療による精神治療を試行錯誤する中、幼児期に父親から受け始めた猥褻を自覚する。それでも問題が雪だるま化するため、両親に虐待の事実を問いただした。しかし己の被害を自他に明示できた瞬間、自分もきょうだいに性的加害をしていた記憶が蘇り...

【6】性加害・被害の警告と対策 アヤワスカ・コミュニティ・ガイド

アマゾンの伝統的な民間の精神療法アヤワスカ(Ayahuasca)*1は、現代人の悩みも解決すると期待され、欧米人の間では密かなブームが起きている。

 

しかしその裏で、シャーマンからの性被害を訴える女性受療者の声も上がっていることは、知らない人が多い。まさに「地位・関係性を利用した性犯罪」の一種である。性被害などのトラウマを癒すために治療を求める女性たちがこのような更なる性被害を信頼していたシャーマンから受けていたら本末転倒だ。

 

これらの問題を受け、精神作用のある薬草(Psychedelic plants)について研究する教育団体「Chacruna Institute of Psychedelic Plant Medicines」*2が、アヤワスカ療法の間に、性被害・性加害が起きていることを警告し、対策を促す英文メッセージを公式サイトに発表した。多言語に訳されているが、和訳がないので、私がここに意訳する。

 

・・・

 

被害はあなたの責任ではありません。被害を受けたら、声をあげて、助けを求めて!

 

多くの場合は明るみに出ないため、正確な統計を知ることは困難ですが、女性受療者が頻繁に性被害を受けているという情報は残念ながら、アヤワスカ・コミュニティでは把握されています。

 

薬草について文化的な理解と教養を公共で提供している団体として、チャクルーナ・インスティチュートは、アヤワスカを飲む自由を否定するのではなく、セクシュアル・ハラスメント(性的侵害)への意識を啓発し、参加者を安全を守るためのガイドラインを提案する。男性シャーマンによって女性参加者が被害を受けるケースがほとんどですが、他の性別やジェンダーの人の間で起きることも認識している。

 

アヤワスカ治療の現場での性犯罪には、強制わいせつ、同意のない性行為、強姦などの虐待が含まれる。

 

シャーマンによる参加者の性的虐待は、権力と立場の乱用であり、他の性犯罪と変わらない。

 

女性の多くが過去に受けた性被害によるトラウマ治療のためにアヤワスカに救いを求めているだけに、シャーマンからの裏切りがどれほど衝撃的で有害かは容易に想像できる。

 

安全のためのガイドライン

1. 友達と飲む

性犯罪はシャーマンと二人きりになった場合、に起きることが多い。

 

2. 経験のある女性やカップルと飲む

 

3. アヤワスカ・センターやシャーマンの評判を確認する

 

4. シャーマンは身体に触れる必要がないことを知る

 

5. 裸になる必要はない

 

6. シャーマンから感じる違和感を見逃さない

 

7. アヤワスカの伝統では、シャーマンと患者が治療の途中や直後に性交をすることは認められていない

 

8. シャーマンとの性交はあなたに特別な力やエネルギーを与えない

 

9. 

 

 

 

次回:ペルー唯一の女シャーマンの想い

 

Ayahuasca Community Guide for the Awareness of Sexual Abuse

*3  )

chacruna.net

 

 

【性犯罪】アヤワスカ療法の現場で起きている性犯罪の警告・対策(和訳)twilighthues.hatenablog.com/entry/2022/03/ 地位・関係性を利用した性犯罪

*1:南アメリカで原住民が伝統的に用いている民間の精神療法。シャーマンによって進行される儀式で、アマゾンに自生するハルミンを含む植物と、DMTを含む植物を煎じ、組み合わせて飲む。ジメチルトリプタミン(DMT)は日本では違法。

*2:音:Chakuruuna Institoo tov Saikedelek Plan Medisenz)文:チャクルーナ・インスティチュート・オヴ・サイケデリック・プラント・メディシン

*3:音:Ayawasca Komyunitee Gaid-for-tha Awairnes-ov Sekshual Abyus