「やめて」・にげて・はなして。身内から子どもへの性犯罪:被害者から加害者になった私・犯免狂子が精神治療から学んだこと

4歳から父の猥褻・母の体罰が「愛情表現」と教わり、混乱の吐口としてきょうだいに性的・精神的な加害をしていことを治療中に自覚。3つの気づき:①家庭内で子どもへの性犯罪が、加害者の「無自覚」のうちに起きている。②性被害を否定することは、自己防衛本能が正常に作用しているからだが、否定し続けても苦しみは増す一方である。③被害を認めて精神治療を初めないと、被害者も「無自覚」のうちに自他を傷つけ加害者になってしまう可能性が高い。精神疾患「複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)」歴35年以上。

【16】自分のご機嫌を自分でとる

昨夜、彼とLINEでも通話でも話題がなくて、「付き合っている」意味がわからなくなった私。

 

「おやすみ」と言い合った後、彼が私と付き合うメリットがあるのかどうか不安になった。

 

そして、彼に電話した。

 

繋がらないから何回も電話をかけたけど、繋がらなかった。

 

益田ミリさん原作のコミックエッセイ「スナックキズツキ」のドラマを観ながら寝落ちした。

 

朝、目覚めてスマホで時間を確認すると9時過ぎだった。4時ごろに彼から着信があったことに気づいた。

 

彼はすぐに電話に出た。

 

「昨日はごめんね、何回も電話しちゃって」

 

「あー寝てた」

 

「そっか。なんかね。私たちお互いに話すこともなくて、なんのために付き合っているんだろう?って不安になっちゃったの。」

 

「”保険”でしょ」

 

「”保険”じゃないってば」

 

「また浮気して、別の男のところにいっちゃうんでしょ」

 

「浮気はしたけど、あなたから離れたいと思ったことはないし、別の男のところに行きたいと思ったこともない。何度も言うけど保険って思ったことない」

 

「あなたがどう思おうと、僕には関係ない」

 

「あなたがどう思っても仕方がないけど、私は一生かけてあなたの信頼を回復するつもりだから」

 

「ふーん」

 

「で、聞きたいんだけど、私と一緒にいるメリットってなに?」

 

「メリットなんてないよ」

 

「メリットがない?じゃなんで一緒にいるの?」

 

「んー。マスコットだから」

 

「マスコット?」

 

「マスコットって、存在が賑やかじゃん。安心するじゃん」

 

私は彼にとって安心できる存在なんだと知って、嬉しかったけど、疑問もある。

 

「そうか。でも私はあなたの心を傷つけてくるマスコットだよ」

 

「そうだね。以前あなたはレイプは魂の殺人って言ってたじゃん?浮気もそんな感じだよ」

 

「でしょ。そんな危ない存在を近くに置いていていいの?」

 

「それでも、あなたには僕を殺せないという自信があるから大丈夫。」

 

「殺す?殺せるわけないでしょ」

 

「でしょ」

 

「マスコット役は誰でもなれるものじゃないの?職場の人とか」

 

「職場では建前で話すからだめ」

 

「マスコットは本音で話せる相手ってこと?」

 

「本音っていうか、リラックスしているときに声を聞くと安心できる相手」

 

「私の声を聞くと安心するの?」

 

「あなただけじゃないよ。妹も」

 

「でも、私いつも怒ってばかりじゃん。私の顔色伺っているじゃん。安心しているようには見えない」

 

「いつ怒り出すかわからないもんね」

 

「だけど怒っていないときは安心するの?」

 

「うん」

 

私が機嫌のいい時は彼に「安心感」を与えているらしい。

 

自分の機嫌を自分でとれれば、彼との関係を良好に保てるはず。

 

頭ではわかっていることを行動にどう落とし込もう。

 

そんなことを考えながら郵便受けを見たら、先日注文したコミックエッセイ『メンタル強め美女白川さん』が届いていた。気持ちが上がった。

 

白川さんは外見も中身も美人。その分、僻みや妬みの対象にされることが多い。けど、彼女のメンタルの強さはそんなエネルギーを華麗に跳ね除けてしまう。そして彼女と関わりを持つ周りの人の心が和んでいく。

 

私が目指すのは、白川さんみたいな人だ。白川さんは人の悪口は言わない。代わりに人の長所を認め、伸ばしていく力がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安心感。

 

私も彼から安心感を覚える。彼が気持ちを伝えてくれたり、笑っていたりすると安心する。