「やめて」・にげて・はなして。身内から子どもへの性犯罪:被害者から加害者になった私・犯免狂子が精神治療から学んだこと

4歳から父の猥褻・母の体罰が「愛情表現」と教わり、混乱の吐口としてきょうだいに性的・精神的な加害をしていことを治療中に自覚。3つの気づき:①家庭内で子どもへの性犯罪が、加害者の「無自覚」のうちに起きている。②性被害を否定することは、自己防衛本能が正常に作用しているからだが、否定し続けても苦しみは増す一方である。③被害を認めて精神治療を初めないと、被害者も「無自覚」のうちに自他を傷つけ加害者になってしまう可能性が高い。精神疾患「複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)」歴35年以上。

【14】転出届、善友との時間、刑法性犯罪、いろいろ

今日は二、三ヶ月ぶりに調子が良かった。

 

10時に善友のいるアパートに着いた。

 

12時まで、掃除をした。

 

転出届を出した。今日から私はXX区民ではなくなった。一歩前進。

 

善友が、カレーを食べたいと言ったので、新大久保まで一緒に歩いて行きつけのネパールレストランへ行った。私はいつものダルバート、善友はいつものバターチキンとナン。それぞれラッシーとマンゴーラッシーも氷抜きで頼んだ。ここはいつきても美味しい。つい前日も一人で来たけど、飽きない。おまけに超お手頃プライス。私の都内でリピート率No.1の飲食店だ。

 

家に帰って、善友と横になった。今日は私は珍しく一回も怒らなかったので、善友と口論にならなかった。最近、大愚和尚の悩み相談を聞いたり、尼寺での苦悩を書いた本「尼さんはつらいよ」を読んだり、日本一修行が厳しい禅寺「永平寺」のドキュメンタリーを見ていたからか、なんだか、善友の存在に感謝できたり、家事をすることに対するを苛立ちが治まっていた。

 

16時から「刑法性犯罪をUpdate! 院内集会」に参加した。今回のテーマは「職業的地位に乗じた性犯罪」。

 

衆院議員の方が複数名いらして、その中に自民党の松島みどり衆院議員も見え、感動した。

 

松島みどり議員といえば2014年9月、法務大臣だった当時、「強姦が、強盗より罪が軽いのはおかしい」と指摘した方だ。

 

松島議員の2017年6月16日付のフェイスブックページには下記のように書かれている。*1

「性犯罪厳罰化の刑法改正成立」

松島みどりです。
 
私が法務大臣だった時の指示が実り、性犯罪を厳罰化する刑法改正が16日、国会で成立した。20日後に施行する。
 私は、平成26年9月、大臣就任直後の官邸での会見で「女性の心身を傷つけ、人生を狂わせるおそれのある強姦罪の法定刑が懲役3年以上で、モノを奪う強盗が懲役5年以上。逆転している。かつて犯罪被害者基本法議員立法にかかわったが、性犯罪の被害者は声をあげにくい。ふだん女性であることを意識して仕事をすることはないが、これだけはずっと改めたいと考えてきた」と述べ、翌日、刑法改正のための検討会設置を指示した。
これがきっかけとなり、それ以降、検討会から法制審議会、さらに国会審議へと、異例の早さで改正が進み、全会一致で会期末に成立した。
改正の骨子
①  強姦罪を「強制性交等罪」に改め、法定刑の下限を「懲役3年以上」から「懲役5年以上」(殺人罪、強盗罪と同じ)に引き上げる。これで、被害者が刑の軽減を求めるなどにより裁判所が情状酌量した場合を除き、執行猶予はつかないことになる。
  致死傷罪については「無期または懲役5年以上」から
「無期または懲役6年以上」(強盗致傷罪と同じ)に改める。
② 被害者の告訴がなくても罪に問えるようにする。(現在は親告罪
③ 「監護者性交等罪」と「監護者わいせつ罪」を新設し、同居して生活を支える親や親の恋人などが影響力に乗じて18歳未満を対象にした性的行為を処罰する。
④ 強制性交等罪は男女ともに被害者、加害者になる。(男性被害者の8割超が20歳未満、その加害者の大半が男。)
今から10年以上前、法務委員会で、強姦罪の法定刑が強盗罪より軽いことについて、怒りを込めて質問したことがある。「明治時代にできた法律を、いろいろバランスを取りながら改めてきて、これでも逆転の差が縮まってきた」とか、「これは法定刑の下限であって、裁判で重い判決も出せるのだから」といった内容の答弁が返ってきて怒りが増幅した。女性の地位が低かった時代の法律を平成の時代まで引きずってきたのだ。
裁判員制度が始まったことにより、性犯罪に対する判決は、それ以前に比べると厳しくなっている。一般人である裁判員の常識がそうさせてきたのだ。
また、強姦や強制わいせつは、現在、被害者の告訴がなければ犯罪にできない親告罪だが、非親告罪に改める。被害者が訴えにくいケースがあることや、加害者が「あいつが警察に言ったから、オレが捕まった」と逆恨みして第二の犯行に及ぶ危険もあるためだ。
私が犯罪被害者問題に関心を寄せるきっかけになったのが、まだ議員になる前に江東区で起きた殺人事件だった。強姦罪実刑になった男が刑務所から出所後、自分を告訴した被害女性を殺害したのだ。
当時は、犯罪被害者の権利は極めて薄く、加害者が起訴されたか、裁判がどうなって いるのか、刑務所に入ったのか、刑務所からいつ出てくるのか、など、被害者には全く知らされなかった。私は、この被害女性が本当にかわいそうでならなくて、法律はひどいと思った。
 現行法でも、被害者が14歳未満なら、「本人が同意した」という言い訳は通らず、行為そのものが犯罪になるが、「14歳以上」の場合は、暴行や脅迫が伴うことが犯罪要件になる。
しかし、女の子が親、義父、母の恋人など同居したり生活の面倒をみてもらっている相手から、そうした行為をされても、「可愛がっているだけ」と言い聞かされて 被害を認識できなかったり、あるいはイヤでも家族にさえ相談できず、声を挙げることが出来なかったりして、繰り返されることがある。
今回設けられた「監護者性交等罪」「監護者わいせつ罪」では、こうした場合にも犯罪にできる。

 

自民党といえば、保守的で、私はどうしてもいけすけないと思っていた。でも、刑法性犯罪の改定のきっかけを作った松島みどりさんが所属しているというだけで、株が上がった。

 

「強姦が、強盗より罪が軽いのはおかしい」という最もな意見は、何億年経っても男性議員からは生まれなかっただろう。それは刑法改正前まで、男性はそもそも性被害者になり得ると認識されていなかったからだ。

 

男性は加害者にしかなり得ないテイだったということは、被害者の立場に立てない状況にあった。被害者の立場に立てないのに、被害者の気持ちに寄り添うのは困難だっただろう。

 

なので、弱者や被害者に共感しやすい立場にいる女性の政治家が増えるということは重要なことだと改めて思う。男性の立場だけではいつまでも盲点なことに容易に気づくことができるからだ。

 

今回登壇に立たれたのは、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子さん、教員による性犯罪を受けた石田郁子さん*2NPO法人しあわせなみだ理事長の中野宏美さん。

 

伊藤さんは著書『なぜ、それが無罪なのか!?』でお馴染みの弁護士。

今回は、日本における「職業地位を利用した性犯罪の創設」についてお話をされた。

 

次に、石田さんは、学校で実際に起きている教員による性犯罪を中心に例にあげた。信頼関係を悪用して犯行に及んでいるという認識が必要だ。

 

最後に中野さんは、障害者が性犯罪に巻き込まれる率が高いのに、それを適切に訴えられないなどのハードルも高いため、法律で守る必要があると訴えた。

 

集会は45分ほどで終わったので、とても短く感じたが、概要を大まかに掴むことができた。

 

集会の後、伊藤さんにお礼とご挨拶をした。あまり、上手に伝えられなかったけど、私が近親姦の問題について英語と日本語で啓蒙活動をしているので、今後ご縁があればよろしくお願いしますと伝えたつもりだった。

 

その後、石田さんの話を1時間ほど聞ける公演会のチラシを私に直接手渡してくれたお姉さんがいた。6月11日(土)14~16時、池袋のとしま産業復興プラザにて、事前予約で無料で参加ができその後はフラワーデモがあると教えてくれた。

 

なんだろう、私が知らないだけで、世の中には被害を訴え、それに寄り添う人々が実はいて、過去より明るい未来を今、模索しているということを知ると、生きる希望をもらえる。

 

帰り道、石田さんのチラシを読みながら駅に向かっていると、いきなり年配の男性から「これも関心ありませんか」と言われ、答える隙もなく「国鉄闘争、全国運動」の説明を一方的に始めた。

 

私に予備知識がなかったのもあり結構、難しい内容だった。「ちょっとお時間いいですか?」と聞く気配りもないから、いつまで話が続くのかとそのことばかりが気になった。あまりにも話が長いので、あの「あんまり理解していないので、よければチラシだけでももらいましょうか?」と聞いた。チラシを渡され「応援してくれませんか?」と署名も求められた。出ました。話すだけで、話を聞いていないパターン。私はすかさず「陰ながら応援しています」と笑顔で言って、どうにか時間泥棒から自分の時間が奪われていくのを阻止した。散々、話を聞かされたのに、感謝もされなかった。そんなもんよね。

 

それにしても、ちゃんと理解していない人の名前と住所を頭数のために集めても虚しくないんだろうか?そういうのは意味がないと思ってしまう私。

 

世の中、いろんな活動をしている人がいるけど、相手の時間を奪うのは良くないな。せめて「お時間よろしいでしょうか?」と聞いた方が、聞く耳も持ってもらいやすいのではないだろうか。

 

そんなことを思いながら、自分の言動を反省した。私もいきなりマシンガントークをしてしまうことが結構あるから、気をつけないと。あと、話を聞いてもらったら、感謝をちゃんと伝えることも、忘れないようにしないとな。

 

本屋に立ち寄り、気になる本を立ち読みした。

 

以前から気になっていたたこ焼き屋さんに近づくと「焼きたてですよ」というので、ならばと注文。本当は「ネギぽん」がよかったけど、メニューになかったので「ネギまよ」を頼んだ。作業がのんびりな店員さん。できたてなら早く出して〜と思った。

 

家に着くまで待ちきれず、帰り道につまんだ。マヨネーズが多すぎて、ネギが申し訳程度しか乗っていなかった。うーん。たこ焼き自体は熱々トロトロで美味しかったけど、トッピングも重要よ?満足行くものを食べるには自分で作った方が手っ取り早いのかもしれない。

 

図書館で予約していた本を3冊借り、家に帰宅。

 

ハーゲンダッツのマサラチャイ味を頂きながら、借りた本を読んだ。借りたのは「こころ」という絵本。文は精神科の香山リカさんで、絵はイラストレーターの増田ミリさん。この内容がとても良かったので、また明日、感想文を書こうと思う。

 

 

 

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