「やめて」・にげて・はなして。身内から子どもへの性犯罪:被害者から加害者になった私・犯免狂子が精神治療から学んだこと

4歳から父の猥褻・母の体罰が「愛情表現」と教わり、混乱の吐口としてきょうだいに性的・精神的な加害をしていことを治療中に自覚。3つの気づき:①家庭内で子どもへの性犯罪が、加害者の「無自覚」のうちに起きている。②性被害を否定することは、自己防衛本能が正常に作用しているからだが、否定し続けても苦しみは増す一方である。③被害を認めて精神治療を初めないと、被害者も「無自覚」のうちに自他を傷つけ加害者になってしまう可能性が高い。精神疾患「複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)」歴35年以上。

【13】坊主に戻ることについて

私は2008年の夏から2020年まで坊主だったんですが。訳あって最近ボブにしてみたものの、伸びた髪が疎ましくて、疎ましくて、再び坊主に戻ろうか、と迷っている。

 

坊主にしてから言われたこと

・「やっぱりレズビアンだったんだ」

・「娑婆の空気はうまいか?」

・「癌なんですか?」(車椅子の人に聞かれた)

・「女、捨てたの?」(髪剃ったくらいで捨てられるものじゃないっつの)

・「ここ、女風呂ですよ」

・「失恋したの?」(どんだけの大失恋)

・「出家したの?」

・「罰ゲーム?」

・「野球少年?」

・「かわいい娘揃ってますよ……兄貴〜」(夜の繁華街で声をかけてきたチビデブのキャッチ、今でも忘れない)

 

女性が坊主にするだけで、人々は色んな憶測をするもんなんだと驚いた。が、ここ最近は坊主にする女性が増え、もっぱら次の質問だけになった「(女性の坊主)流行ってんの?」

 

この質問に答えるのが一番面倒で、私は最近、髪の毛を伸ばしたようなもんだ。

 

私は流行り廃りで坊主にした訳ではないし、世のトレンドに乗ることがどちらかというと嫌いで(前衛的なトレンドセッターの方が性に合ってる)、ファッションで坊主にする女性と一緒くたにされるは心外なんだ。

 

そもそも私が坊主にした理由は、昔からベリーショートに憧れていたから。小学校低学年の時、同級生の母親がチリチリヘアのベリーショートで、それがとても似合ってたのが印象深かったのだと思う。それから弟がバリカンで坊主にされていて、羨ましかった。でも本音を言えば、私は坊主にしたいのではなくて、ベリーショートにしたいんだけど、私がイメージしているベリーショートはパーマをかけなきゃスタイリングできない。でも髪の毛に時間や労力を加えたくないので、坊主にするとシルエット的にはベリーショートに近くなるという寸法だ。

 

坊主が好きな理由

・抜け毛が目立たない

・髪の毛が顔に触れない

・自分で自分のタイミングでそれる

・美容室の予約・訪店などの煩わしさから解放される

・シャンプーもコンディショナーもほとんどいらない

 

しかし坊主女子が巷に増えたことで、私も軽率な理由で坊主したと思われるのが心外で、この際、見た目的には好きなボブにして、返答が面倒な質問を回避しようと試みた。女性らしさ(?)を意識してみようという試みでもあった。でもやっぱり髪を伸ばしたら、もともと疎ましく思っていたことと向き合わないとならなくなっている。

 

伸びた髪を疎ましく感じる理由

・前髪を耳にかけても目を覆ってしまう中途半端な長さ

・抜け毛が目立って、床にたくさん落ち、何度も掃き掃除をする

・シャワーの時もよく抜けるし、乾かすのに時間がかかる

 

坊主に戻ろうか迷ってる理由

・髪を頭の天辺のほうを三分の一ほど残したら、ボブと坊主のいいとこ取りができ、女性としてカモフラージュできる(男とかレズビアンと思われないで済む)のではないか、と考える。男に見られたくないのは、女子トイレを使おうとする時に、他の女性を驚かせ、こちらも驚くというお互いに心臓に悪い状況を防ぐため。レズビアンに見られたら、ノンケの女性に無駄な警戒心を持たせてしまい、その警戒心を私も感じたくない。