イワキPYREX「パックぼうる」400mlを3個追加で購入した。
耐熱ガラスの器とプラスチック蓋のセットで、一人分の冷凍ごはん用にちょうど良いサイズ。
ご飯は冷蔵より冷凍の方が鮮度が保たれるらしいけど、かと言って「ラップに包んで電子レンジでチン」はラップが微量でも溶けて米に染み込むのではないか」などと心配してしまう。それに、使い捨てプラのゴミをあまり増やしたくないという気持ちもある。
この「プラのゴミを増やさないためにできること」という課題についてよく試行錯誤する。そもそも郵送されるときにプチプチやビニールでグルグル状態で届くし、配送には石油が使われているし、蓋は紛れもなくプラ(使い捨てでないにしてもポリプロピレン)だし、考え始めると切りがナイ......。
そんなことを今回も考えていたら、思い出した。
「店舗受け取り」という手があったことを。今回は、送料が無料なうえ他店よりも安かったヨドバシのエクストリームサービスを利用したのだけど、私が最寄りの支店に受け取りに行けば、配送にかかる資源(包装やガソリン)を無駄に使用しなくていいし、自分自身のいい運動にもなる。
人類がプラスチックから完全に卒業できるのか、そもそもそれが正解なのか(プラスチックを餌にする芋虫からしたら食べ物!)、二酸化炭素の排出と本当に関係があるのか(アメリカが中東に依存しないためという政治的経済的な理由は明白だけど)、わからない。
でも、わたしは幸か不幸か「HSP」。繊細な気質であるからこそ、いろんなことに敏感。だから、気持ち悪いことはとても気持ち悪いし、気持ちのいいことはとても気持ちが良い。プラはとても便利だけど、使い捨ては特に気持ち悪い。
プラへの依存を減らすためにできることを試したいる過程で「パックぼうる」にも出会えた。
以前から容量が800ml、400ml、180mlの3点を愛用していて、気に入っている点が沢山ある。
・オーブンにも対応するほどの耐熱性があるのに、ガラスが比較的薄いため、軽いということ。
・蓋のクリップがないシンプルな構造だから、洗うのも干すのも、片付けるのも楽。「蓋が開けづらい」というレビューをたまに見かけるけど、私はそのように感じたことは一度もない。密封ではないけど、横にしない限りは液漏れすることもないなので、頻繁に開け閉めする用途に適している。
・極め付けには、「入れ子状」になるということ。まるで禅僧が食事の時に使う「応容器」、あるいはロシアのマトリオーシカのように綺麗に収まる。だから収納時はコンパクトで、持ち運びもスマート。
100円均一で同じようなガラスのタッパを購入して使っていたが、パックぼうるはその差を毎日見せつけてくる。100均といっても数百円したそれは、ガラスが分厚く重め。蓋はクリップ式で嵩張り、開け閉めにストレスを感じる。入れ子状にはならないので、収納するときも場所をとる。しかも購入後数年で2個は割れた。パックぼうるは値段が倍以上するが、100均のものと比較すると、「お値段以上」だということが実感できる。
因みに本家アメリカで使っていたパイレックスの同じようなタッパは、容器も蓋ももっと厚みがあって、重い。おそらく、日本人用に改善されたのが、iwakiパイレックスの「パックぼうる」なんだと勝手に解釈している(違ってたら訂正します)。
アメリカ人と日本人では体格が違うし、食べる量も、家の大きさも違う。だからアメリカ人が使うものを日本人が使うには大きすぎたり、重すぎる。
でも、逆に日本用に改善されたものはアメリカでも重宝される。
アメリカ人の多くは軽さやコンパクトさにそこまで貪欲ではないから、日本にこれほど便利なものがあるという認知度はまだ低い。
だから、日本の家庭では定番だけど、アメリカでは認知度が低いモノやコトを英語で記事を書けば、面白い科学反応が起こると想像している。
その英文記事のコンテンツになる商品が、私の頭の中には既にいくつかあり、その中に「パックぼうる」が含まれる。
アメリカ人だって華奢な人もいるし、コンパクトさを求める人もいる。登山で荷物の軽さを重視するウルトラライト(UL)パッキングのムーブメントもアメリカの方からきていたりする。
ただ日本人にとってUL思考は必然であり当たり前。ムーブメント以前に生活の知恵。そういう意識や知恵が詰め込まれた品の宝庫であることが、世界中を渡り歩いている私を日本の虜にする。
イワキ・パイレックスの「パックぼうる」を新生活に向けて3個追加した理由は明解になったと思う。
タイガーの水筒「サハラマグ夢重力」の時もそうだったけど、気に入る品に出会えると熱弁したくなるのは、誰にもあると思う。
私は飲食に夢中になることが多いため、容器には色んな思い入れがあるようだ。