「やめて」・にげて・はなして。身内から子どもへの性犯罪:被害者から加害者になった私・犯免狂子が精神治療から学んだこと

4歳から父の猥褻・母の体罰が「愛情表現」と教わり、混乱の吐口としてきょうだいに性的・精神的な加害をしていことを治療中に自覚。3つの気づき:①家庭内で子どもへの性犯罪が、加害者の「無自覚」のうちに起きている。②性被害を否定することは、自己防衛本能が正常に作用しているからだが、否定し続けても苦しみは増す一方である。③被害を認めて精神治療を初めないと、被害者も「無自覚」のうちに自他を傷つけ加害者になってしまう可能性が高い。精神疾患「複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)」歴35年以上。

【8】Non-Violent Communication (NVC)

彼氏にLINEである提案をしたら、トゲを感じる返信を受け、拒否されたように感じ悲しかった。

私は応戦し、彼から返ってきた言葉に更に怒りを感じた。

このままでは、彼のことが大嫌いになりそう。

焦った私は、非暴力コミュニケーション(Non Violent Communication、以後NVC)またはCompassionate Communicationを復習するために、提唱者の亡きマーシャル・ローゼンバーグ氏(1934-2015)*1の動画*2を流し続け、自分の洗脳を試みた。

 

私の目的は、自分の意見を彼に強要してしまう暴力的な癖を直したい。

暴力は、私が幼児期から母親や父親から刷り込まれてきた習慣で、他の方法を知らなかったが、その方法を具体的に教えているのが、ローゼンバーク氏だ。

 

私はNVCを参考に、彼氏の気持ちを聞き出し、共感することに徹した。

そのうえで、自分の気持ちを聞いてほしいと伝えた。

結果、彼と1時間半ほど平和に通話することができた。

彼は私の状況についても聞いてくれた。

質問もしてくれた。

「浮気した時も正当化したの?」

はい、確かに。

通話では上手に説明できなかったと感じたので、ここで改めて整理してみる。

浮気をどのように正当化したか。

・自分があなたにふさわしくないと思ったから。

・自分が嫌いだから。

・自分が女であることが嫌いだから。

・幼児期から男尊女卑の概念の中で育ち息苦しさを感じていたから。

女は男と比べてできることが限られていた。

だから男に許されていることは女にも許されるべきだと思った。

女が男に尽くすのが当たり前という仕組みを不満に感じた。

女は男の性欲の吐口にされ、家事育児を強いられタダ働きを当然と思われる。

女として男から尽くしてもらえれば、自分を女として好きになれると思った。

私は今まで男社会の犠牲になってきたのだから、少しぐらい自由を手に入れたっていいじゃないかと思った。

 

「自分のことが好きだから正当化するんじゃないの?」

潜在意識レベルで「自分のことが好き」かどうかはわからないけど、少なくとも意識レベルで自分のことが好きではないと思う。

好きだったら、そもそも良心では「悪い」と思っていることをねじ伏せて「正当化」してまで実行に移し、更に自分を「罪悪感」や「自己嫌悪」で苦しめることはしないと思う。

自分のことが嫌いだからこそ、好きになるために(でも好きになる方法を知らないから)、あの手この手で、自分に欠落していたことをいろいろ試すことで自分を好きになろうと悪足掻きするんだと思う。

例えば、私は生まれてから「女だから」というだけで無闇に持てはやされ(変な期待をさせられ)、いざやりたいことが出てきた時には「女だから」という理由で頭ごなしに否定されたり「頭がおかしい」かのように人格を否定されきた。けど、こんな教育を受けていなかったら、私は自分を性別とは無関係に自分のことを受け入れられ好きにもなれただろうと想像する。

 

私の言動を縛るために「女であること」が唯一の判断基準になっていて、その「女なら普通」とされる枠から少しでも外れるようなことをすると「全否定」され「体罰」を受け、私らしく自由に生きられなかった。

 

その不満が私の中に溜まりに溜まっているから、反骨精神で、男には許されて女に許されていないことをしたくなるのだと思う。浮気は男の権利みたいなところがあるから、それを求めたけど、逆に浮気が女に求められるような社会だったら、私は浮気をしたいとは思わなかった。

 

女というだけで常に無力感を突きつけられているから、私は男には当然のように許されていることをすることで、自分にも力や自由があるんだという感覚を、錯覚でもいいから得たかった。そのためにきょうだいもいじめてきた。

 

あなたにキレるのも、あなたの言動から「一昔の男性のように男は家事を一切しなくてもいい」という男尊女卑的な教育の影響が垣間見えるからだと思う。

 

あなたは私が別の男と「暮らし」をしたいと思うことが裏切りだと言ったけど、「暮らし」には「家事」がとても大事であり、その家事は当然のように女に求められてきた。

 

あなたが「一年に一回帰ってくればいいよ」と自由にさせてくれるのはありがたいけど、あなたと暮らしていても私一人が全ての家事をしなきゃならない状況だったら、私がいない間は生活環境を清潔に保つという「暮らし」に必要な「家事」は継続されない。私は帰ってくるたびに呼吸困難になるし、「暮らし」を始めるにしても一年分の汚れを一気に一人で対処をしなくてはならないという悩みと、陽当りや騒音で身も心も休まらないという多大なストレスを感じていた。結局、帰ったら汚れていく一方の部屋が待っているとわかっていたから、どんなに素敵な場所に行ったとしても気持ちが落ち着くことがなかったんだと思う。

 

そんな状況から現実逃避したかったというのも浮気の理由の一つだったんだと思う。

 

コロナ禍で、いつでも快適な家に帰られるのだったら、帰って来やすかったかもしれないとも思う。同じくタイでのコロナ疎開していた知り合いが「やっぱり家が一番落ち着く」ってFacebookに投稿していたのを見て、「私にはそんな場所がないから暴力的な男といなくてはならないんだ」と思ったことを思い出す。

コロナ禍で、大都会の埃だらけの部屋で呼吸もできなかったら、帰ってこれたとしても身も心も休まらなかったと思うし、それならタイの田舎にいた方がいい、仕事もあるし、ということになった。あなたは私が男と一緒にいたかったからだと思い込んでいるかもしれないけれど、あいつが不機嫌になることを恐れて常に気を使っていたし、私としては、そんなに単純な話ではなかった。私があなたに連絡をとる度に男が不機嫌になっていて怖かったから、私は「話が違う」と思いつつ、精神衛生上と仕事にも支障がきたさいよう男の機嫌をとるために、例の躁的操作で無理に明るく振る舞ったりしていた。「あなたとの関係は大丈夫」と信じてやり過ごすしかなかった。あなたに三日間寝れなかったと言われた時も動揺したけど、悲しみを見せたら、また男から何か言われると思って、何も無いかのように明るく振る舞った。そうやってどんどん、自分の気持ちを押し殺して、感覚を麻痺させながら、男との関係が進んだ。

 

結局、私一人では「暮らし」の負担が大き過ぎると感じていたのに、そこに資源を潰ていなかったから、どんどんストレスが溜まっていった。日々のストレスが改善されないまま、二人の関係性が改善されるわけもなく、出口が見えない状況から現実逃避したいと思っていたから、浮気に走ったのだと思う。

 

浮気の貴方に責任をなすりつけているのではなく、私が常日頃感じていたストレスへの対処ができていなかったことが原因。お互い、苦手なことがあるのは仕方がないし、でもそれを認めた上で、対処の仕方は色々あるはず。

 

過去を振り返ってみて必要なことが見えてきた。

1. 試しに週1回(月1万円)、家政婦を雇って、清潔な生活環境に慣れてみる。

2. 清潔な生活環境を保つように、自分達も毎日、一箇所5分でも掃除(家事)をする。

3. 騒音がなく陽当りがいいなど最低限の環境に引っ越す。(常に一緒にいるのも良くないかもしれないから、将来的に2Kくらいのところが見つかるまで、基本は別々に暮らす?)

4. 私はあなたの気持ちを聞く。

5. 

 

 

 

 

1. What is alive in you?

2. What would make life more wonderful?

 

 Listen, be present

presence

empathy

compassion, joy at other people's joy

enjoy contributing to people's being

empathically connect with another person 

language of the heart

 

コンシャス・アンカップリング (Conscious Uncoupling)

 

 

*1:

*2: