『きんしんかん:性加害のニワトリとたまご』

ある本がきっかけで、逃げるように東京に移住した日系アメリカ人の斎氣心。初めて心を開ける人に出逢うも、彼にDVをしてしまう。確執が長年ある母親のような自分に絶望した。原因は、母の「躾(暴力)」と女性ホルモンだと考え、低容量ピルYAZを服用したが、副作用で臨死した。古今東西の代替医療による精神治療を試行錯誤する中、幼児期に父親から受け始めた猥褻を自覚する。それでも問題が雪だるま化するため、両親に虐待の事実を問いただした。しかし己の被害を自他に明示できた瞬間、自分もきょうだいに性的加害をしていた記憶が蘇り...

【10】小寒の 苺のショート 自分用

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彼に会いに行く途中、ショートケーキを買った。

f:id:twilighthues:20220108200957j:image一切れだけ。自分が食べたい分だけ。

 

f:id:twilighthues:20220108201000j:image「ケーキ一切れ買い」は今回で2回目。前回は先月、誕生日の翌日だった。初めてだったので、ドキドキしてショーケースを何周もし、自分の誕生日を口実に勇気を振り絞ってやっと買った。

 

f:id:twilighthues:20220108201006j:image二度目の今回は自信満々というか、ハキハキと「ショートケーキひとつください」と言えた。どんなことも一度やってのけるとハードルが下がる。最初の一歩の重大さは侮れない。

 

f:id:twilighthues:20220108201015j:image彼と昼食をとった後、珈琲を丁寧に淹れた。彼は念願の麩菓子を、私はショートケーキを食べるため。

ショートケーキを美味しくいただくための珈琲。

コーヒーを美味しくいただくためのショートケーキ。

持ちつ持たれつの関係。

いつもより珈琲を上手に淹れられた。味の深みが全然違う。今日はショートケーキと一緒にいただくというだけで、コーヒーを淹れる時も丁寧になったからだろう。

 

f:id:twilighthues:20220108201021j:image彼にショートケーキを味見させたけど、サッパリし過ぎだと言った。確かに、サッパリとしているが美味しい。彼は麩菓子に大満足していたようだが内心、ちょっと羨ましかったのかもしれない。

 

f:id:twilighthues:20220108201024j:image食べ終わった後に決めた。毎月、ショートケーキをひとつ買って食べ比べしよう。

 

そしてなんとなく思った。近い将来、ケーキ屋さんで一人用の箱(一切れ専用)が普及する、と。