『きんしんかん:性加害のニワトリとたまご』

ある本がきっかけで、逃げるように東京に移住した日系アメリカ人の斎氣心。初めて心を開ける人に出逢うも、彼にDVをしてしまう。確執が長年ある母親のような自分に絶望した。原因は、母の「躾(暴力)」と女性ホルモンだと考え、低容量ピルYAZを服用したが、副作用で臨死した。古今東西の代替医療による精神治療を試行錯誤する中、幼児期に父親から受け始めた猥褻を自覚する。それでも問題が雪だるま化するため、両親に虐待の事実を問いただした。しかし己の被害を自他に明示できた瞬間、自分もきょうだいに性的加害をしていた記憶が蘇り...

【17】祝日も電話相談

話を、聞いてもらう。

ただそれだけのことが、どれほどの癒しを与えてくれるものか。初めて、市区町村の電話相談を利用してみて、改めて痛感した。

精神科医を紹介してもらうことが目的だった相談が、気づいたら、精神科医では話したことがないほどの言葉として、涙と鼻水と一緒に溢れ出た。面識もないスマホ画面の向こう側の女性の唸るような相槌。話せば話すほど、感情が浄化されていくようだった。散々話した後、「またいつでも電話してくださいね」と言ってくれた。そんなお母さんが欲しかったのかもしれない。

通いたくなる精神科医を見つけるまで、いや、相性の良い精神科医を見つけた後も、相談員に話を聞いてもらって、日々の行き場のない感情を吐露しよう。それだけで、一歩前に進める。それだけで、同棲中の彼氏に八つ当たりすることも少なくなる。そんな希望が持てた。

複数ある電話相談に片っ端から電話をかけて、繋がったらラッキー。根気よく続けてほぼ毎日、感情のお掃除を続けることができている。

祝日でも電話を受け付けてくれている相談室もあるから連休日でも助かる。

・東京都女性のための健康ホットライン

東京ウィメンズプラザ

 

写真:口型の電話。舌が受話器になっている

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