『きんしんかん:性加害のニワトリとたまご』

ある本がきっかけで、逃げるように東京に移住した日系アメリカ人の斎氣心。初めて心を開ける人に出逢うも、彼にDVをしてしまう。確執が長年ある母親のような自分に絶望した。原因は、母の「躾(暴力)」と女性ホルモンだと考え、低容量ピルYAZを服用したが、副作用で臨死した。古今東西の代替医療による精神治療を試行錯誤する中、幼児期に父親から受け始めた猥褻を自覚する。それでも問題が雪だるま化するため、両親に虐待の事実を問いただした。しかし己の被害を自他に明示できた瞬間、自分もきょうだいに性的加害をしていた記憶が蘇り...

【1】生理が始まると安心する


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生理が始まった。

月経が始まると、安心する。

経血が終わる6日後には、身体から古い細胞は出し切られ、同時に、解放すべき感情もデトックスされるから。

そのお陰か、生理前約1週間に比べ、体も心も軽やかになる。

。。。

過去は、この生理現象を心底、忌まわしく思っていた。

月の半分は情緒不安定で、3週間半おきに訪れるピリオドを、繰り返さざるを得ない己の性を恨んでいた。

なんのために、こんなにも長く頻繁に苦しまなくてはならないのか、わからなかった。

そんな自分を受け入れられなかった。

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月の満ち欠けと連動するこのサイクルに、最近は感謝できるようになってきた。

精神科医には、こう伝えた

「生理は、私のうつの原因を、浮き彫りにしてくれているようです。」

厳密にいうと

月経周期によって悪化する精神疾患『月経前増悪(PME)』は、私がもともと患っていた複雑性心的外傷ストレス障害(C-PTSD)の病原に、気づかせてくれているようです。」

要するに、どんなに辛くても「好転反応」のようなものだ、と捉えられるようになったのだ。

。。。。。。。。。

以前は、月経前不快気分障害PMDD)だと思い込んでいた。

月経前症候群PMS)は身体的な症状、PMDDは精神的な症状が顕著だ。

でもある時、「生理、関係なくない?」とパートナーに指摘されて気づいた。

確かに、月経周期の中で調子が良いはずである生理後1週間も情緒不安定なことがあるという、説明のつかない自覚はあった。

しかし、ツレ曰く「毎日プンプンしてる」。

確かに、キレる癖がついているのは否めなかった。

そのうえ、鬱が何ヶ月も続くこともある。

なるほど、女性ホルモンの変動が原因で精神疾患になっているのではなく、もともとの精神疾患が月経周期によって強調されているのだ。

そうと考えると、腑に落ちるものがあった。

生理前〜生理中は、トラウマ体験を思い出す頻度が多くなるのも、説明がついた。

そう解釈した途端、月経周期が自分の味方に感じられた。

心と体は、私に気づかせてくれているのだ。

努力しても逆効果な時期は、楽な方法に挑戦してみて、と。

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思えば、いつだって心と体は私の味方だったのかもしれない。

それを幼くして初めて親から否定された時から、自分でも自分の感覚が信じられなくなり、自分自身を否定し続けたから、ずっと苦しかったのだった。

。。。

これからは、自分の心と体を受け入れて楽しく生きる。