『きんしんかん:性加害のニワトリとたまご』

ある本がきっかけで、逃げるように東京に移住した日系アメリカ人の斎氣心。初めて心を開ける人に出逢うも、彼にDVをしてしまう。確執が長年ある母親のような自分に絶望した。原因は、母の「躾(暴力)」と女性ホルモンだと考え、低容量ピルYAZを服用したが、副作用で臨死した。古今東西の代替医療による精神治療を試行錯誤する中、幼児期に父親から受け始めた猥褻を自覚する。それでも問題が雪だるま化するため、両親に虐待の事実を問いただした。しかし己の被害を自他に明示できた瞬間、自分もきょうだいに性的加害をしていた記憶が蘇り...

【18】「月経カップ」で終わらない、私の生理用品遍歴

f:id:twilighthues:20220312230326j:image私の生理用品遍歴

蒸れる米国のドデカイナプキン

アメリカでは、どちらかというとタンポンの方が主流だった気がするが、どら焼きよりも大きくて分厚いナプキンも売られていた。

 

蒸れる日本製の小ぶりなナプキン

私は母が使っていた日本製の小ぶりのナプキンを使っていたが、蒸れて気持ちよくはなかった。

 

蒸れずらい日本のコンパクトナプキン

日本に来てから、センターインというナプキンに出会い愛用していた。パッケージのデザインが可愛くてスリムでコンパクト。

 

日本の被れる?!ナプキン

一度、職場の上司から「私はかぶれるから使えないんだけど使う?」と言われ、断れずウ○スパーという名のナプキンをもらったことがあるが、私は試さなかった。なんで粘膜に被れるような物質を使用した物体を使わないといけないのか。そんな商品を作る会社の気も、それを他人にあげる上司の気も理解できず、捨てた。

 

月経カップ

2010年に世界一周のクルーズ船で通訳ボランティアをした時、月経カップ「ムーンカップ」の利点をスタッフのカナダ人女性が教えてくれた。私は日本に帰ってすぐに「ムーンカップ」を海外から取り寄せて、愛用し始めた。装着するのに慣れは必要だが、日本では全く流行っていないのが不思議でたまらないほど、快適だった。蒸れないし、長時間取り替えなくてもいい。ゴミも出ないから地球に優しいことをしているような気もする。仲の良い友人には勧めたけど、みんな初耳のようだった。

 

ムーンカップをしていても多少は漏れるので、さらっとした肌触りのパンティーライナー「しあわせ素○F」を併用していた。

 

生分解性の紙ナプキン

その後、オーガニックコットンを使用した自然に還るナプキンを試した。生分解性ナプキンはすぐボロボロになって耐久性には劣るが、ゴミを増やさないということで、プラスチック性のナプキンを使うのを辞めた。

 

布ナプキン

しかし生分解性ナプキンはプラスチックのものより値段が高いし、環境によくないコットンを消費するのも気が引ける。そこで、ムーンカップとコットンの布ナプキンの併用に変えた。

 

月経コントコール

近年、月経カップが日本でも認知度が広まっているようだが、私は逆にほとんど使わなくなった。というよりも、月経カップに依存せず、必要な時は活用しているという距離感を取っている。なんでか。

 

立ちっぱなしや座りっぱなしならまだしも、生理中は不調で横になることが多くその度、カップに溜めた体内から本来は速やかに排出されるべき経血が、逆流する。それを想像すれば体に良いことをしているとは言い難い。こまめに月経カップを取り替えれば問題ないけど、生理中はいろんなことが億劫になるものなので、現実的ではない。そもそも小まめに取り替えなくてもいいのが月経カップのメリットの一つであり、その分、取り替えるのもナプキンほど簡単ではなく、それだけ気力を使うのだ。

 

長旅や長時間勤務など止む終えずトイレに行きづらい環境なら、私だって大いに月経カップを活用する。

 

だけど、そうでもなければ、無漂白のヘンプコットンの布ナプキンを当てて、身体を楽にし、適度な活動をするつもりで経血を垂れ流すのではなく、トイレで流す月経コントロールに励めれば上出来だと思う。

 

経血が流れるのを感じないと、月経中だという感覚が薄れて、無理をしてしまったり、逆に寝すぎて、月経カップを取り替えなさすぎることもあった。

 

月経カップを使えば経血が空気に触れないから臭わない」というのは確かに一理あるけど、長時間入れっぱなしにしていると、腐敗臭がしてくる。そんなものを性器の中に入れておいていいはずがない。

 

ある月経カップの宣伝が「これでプールや海にも行ける♪」などと唄っていて、とんでもないことを言ってくれるなと憤りを感じた。

 

生理中はプールで身体を冷やしている場合じゃないし、温水プールでも血が流れすぎて貧血になる恐れだってある。なんて無責任なことを言ってくれちゃっているんだ。お金儲けになればなんでもいいのか。

 

いくら生理用品が進化して便利になっているからと言って、生理前や生理中は普段は普通にできることができなくなってもおかしくないほど、心身に負担がかかっているということを忘れては元も子もない。

 

今回、生理用品遍歴を書こうと思ったきっかけは、田中ひかる著の『生理用品の社会史ータブーから一大ビジネスへ』を読んでいるからだ。日本の生理用品の歴史を知ることで、特に労働階級の女性がどれほど悲惨な環境で生きることを強いられてきたかということがわかる。

 

女性の心身の健康よりも、女性の労働力が産む経済的価値の方が重視されれば、生理用品が進化したところで、女性の幸福度は変わらず犠牲にされてしまう。

 

女性の社会進出が持て囃されている今、月に一週間以上は心身ともに休める必要があるということが当たり前のように認められることを願う。

 

男性だって日本は、無駄に働きすぎだと思う。少なくとも週に3日休んでもいい社会に変わっていこう。

 

番外編

月経カップのデメリット→経血コントロールへ原点回帰

月経カップ」が日本でも「市民権」を得てきたからこそ、その問題点を明かし、本質的な解決策を提案する。

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低容量ピルの副作用で死にかけた

「副作用ありません」と男性医師が断言した低用量ピル「ヤーズ」の副作用で死にかけた話:

月経前増悪(PME) PMSPMDDとの違い

生理の後も鬱が続く場合、月経前増悪(PME)の可能性が高い。性被害者とPMEの関係性について。

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