【5】駒沢の宿
今日は、駒沢の宿に宿泊。住宅街の中で静か。他の住人の足音やドアを閉める音が時々聞こえるくらい。有難い。
夕方、宿に到着。女性専用の4人部屋に案内される。
机を使っている女性の背中が見えるけど、見なかったふりをして、自分の寝床に入った。
ベッドはフカフカで、赤灯が目に優しい。
なかなか快適!と思いきや、柔軟剤のような香り。
案の定、頭が痛くなった。
なにかしら文句が絶えないのはHSPだから?でも事実なんだもん、仕方ない。ここは私のプチストレスを発散する場所だから、大概の文句は許される。
それにしても、自分は音や匂いや五感が敏感らしい。自覚はあったけど、こういう時、つくづく思い知らされる。
………。
我慢が限界を達した。
普段は夕飯はあまり食べないから夜は外食もしないんだけど、今日のランチはヘタを打ってしまった、ので、マイルールを破ることにして近くにある有名なタイカレー屋さんに行こう、ということで、ベッドから脱出。
今日も、美味しい記憶と共に眠れるように。
結論から言うと、大大大大大正解!!!
グリーンカレーを注文したんだけど、今まで食べたタイカレーでトップ3に入るほど、私の味覚との相性が良かった。
ルーはシャバシャバで、スパイスはちゃんと効いてるのに、全体的に優しくアッサリ。大好きな茄子が沢山入っていて、牛肉も入ってるけど薄切りだから、夜食べても罪悪感なし。食べ終わるのが名残惜しい、もっと食べれるかも、でも満足、そんな一皿。
凄い。他のカレーも食べたくなった。てか、明日のランチもここにしよう。次はレッドカレーを頼んでみたい。レッドカレーはあまり好きじゃないんだけど、ここのは、何か違う気がする。
そう思う根拠は、味もさることながら、メニューだ。定番のカレーひとつひとつに常連さんによるものと思われるエモい一口コメントが書かれていて、どのカレーを選べばいいか初心者にはとても参考になる。今回、グリーンカレーにしたのも、メニューのコメントに導かれてのこと。
「ライス大盛り無料。ただし、残したら100円」という文言からも、店主の人柄が伺える。わかる。ご飯残されるの嫌ですよね!
いや〜、美味しいと思える食事ができることって、なんて幸せなことなんだろう。
私は、やっぱり美味しいと思うものを食べている時が一番素直に幸せを感じられるタイプらしい。
小学生の頃、「料理評論家になりたい」と思ってたっけ。そんな夢のような調子の良い仕事があるわけない、なれるわけないと思ってた。今だって甘くない仕事だろうと思う。でも、趣味のレベルなら、いくらでもやればいいじゃないか。
今日、このタイカレー屋さんに辿り着くまでにある賞が目に入った。食べログの百名店コンプリートした人が受けられる賞らしい。とにかく、食べてレビューして、制覇する。そういう世界もある。なんだか楽しそう。
そんなことをルンルンな気持ちで考えながら、宿に帰る途中、薬局で重曹を買って帰った。
これで、少しは香りが消されるかな。
今日も良い一日でした。