安楽死に生きる

「恵まれた家庭で特別な愛情を受けた」と思い込もうとしてきたが、実際は父の強制わいせつ等を4歳から受け始め、母からも体罰など受けていた。思い返せば幼児期からあらゆる精神症状が出ていたが、自覚し始めたのは20代後半。治療を続けるうちに「虐待」を徐々に認めることができた。すると私自身も弟に性的虐待等をしてきたことに気づいた。現在は、恋人を言葉の暴力や浮気などの裏切り行為で精神的に追い込むDV女(38)に豹変する始末。世の生き地獄で見つけた唯一の希望が「安楽死」。その日まで子供への性犯罪がない社会を想像・創造する

【16】『30代いいオンナへの道』

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益田ミリさんのエッセイ『30代いいオンナへの道』を読み始めた。

 

まるで「お姉ちゃん」とガールズトークをしているみたいで、私は癒される。

 

私が育った家庭では、私が「お姉ちゃん」だったので、私にも「お姉ちゃん」がいればいいのに......とずーと思っていた。

 

怖いお母さんから守ってくれるお姉ちゃん。お父さんからされたことについて「キモくない?」と確認できるお姉ちゃん。一緒に遊んでくれるお姉ちゃん。

 

しかし、私にお姉ちゃんがいたら、幼児期から父親の性加害を受けていただろうから、どの道「いいオンナ」についてなんて語り合える仲にはならなかっただろうな、と思い直した。

 

私のお姉ちゃんは、一見明るそうでも本当は鬱で、歳を重ねるほど自暴自棄が悪化して、人間不信から仲良くしてくれなれなかっただろうな。

 

私にとっての「お姉ちゃん」はファンタジーの世界の住人だ。

 

私にとってはファンタジーだけど、それでも益田さんの本は「日常的なあるある」で溢れていて、なんとなく落ち着けることが多い。

 

同時に「やっぱり、私が育った家庭は異常だったんだな」と改めて思わされる。

 

例えば、益田さんは「暴力男は許せない!」とキッパリと言い放つ。

「『暴力は振るうけど、いいとこもあるし......」殴られているくせに、かばったりしているケースもある。わからない。私にはあの思考回路が永遠に理解できないだろう。」p.26

 

わからなくていいんです!それが正解!理解できてはダメです!と、私は思った。

 

私は「愛情」「躾」という名の性的・身体的・精神的暴力を幼児期から受けてきたから、人から酷いことをされても頭の中でその人たちを正当化してしまうことが多い。しかも親の正当化を理解しようする余り、許そうとするあまり、親と同じ暴力を振るってしまっている。

 

しかし、私の家庭が異常で良かった。異常があるってことはその反対の「正常」な家庭があるってことだ。

 

正常な家庭では、親が子を虐待しないんだろう。

 

ドラマとかで表現される仲良し家族をみる度に、嘘っぽくて観てられないんだけど、きっとそういう家族もいるんだろう。それを正常というんだろう。それが主流で大多数なら良かった。うちみたいな家族が大半だったら絶望的だもの。

 

私には想像しかできないファンタジーの世界を垣間見ることで、生き延びることへの絶望を紛らわすことができるかもしれない。